【博士就活】企業研究者の働き方

私は博士(理学)の学位を取得してから企業に就職し、企業研究者として働いています。この記事では、企業の研究部門ではどのような働き方をするのか、私の具体例を示していきます。

勤務先の諸情報

私が勤めている企業は下記のとおりです。

  • 年功序列型の日本企業
  • 製造業
  • 従業員数1万人以上
  • 売上高1兆円以上

いわゆる大企業の研究部門であります。募集要項に記載されていた博士卒初任給は27~30万でした。

年収

一般的に大企業の給料がアカデミックより高いことは皆さんご存知の通りで、新卒入社から数年後までの私の具体例は下記の記事で示しました。

さらに周りの先輩や上司の話から情報を集めると次のような年収カーブになることが分かりました。※記事作成時点

年収カーブ

出世タイプとは、課長格や次長格まで昇格した場合のカーブです。平均タイプとは、出世はせずとも総合職なら年功序列で誰でもたどり着く係長で定年する場合のカーブです。博士卒が新卒入社した場合を想定しているので、27歳の450万円からスタートしています。修士卒新卒入社の4年目(27歳)の場合はおよそ600万円前後です。

いずれの場合も私の具体例と周りからの聞き込み情報を基にしていて、会社の業績や本人の評価によって上下しますので、あくまで平均的にはこんな感じという精度だと思ってください。聞き込みN数が増えて、精度が上がればまた更新していきます。

ライフワークバランス

残業時間の量

私の場合、1年を通して月の平均残業時間は「0時間~5時間」です。これまでで最も忙しいときでも「10時間/月」でした。

平日のスケジュール

基本的な1日の働き方は下記のとおりです。
8:00 起きる
8:30 家を出る
9:00 始業
18:00 終業(1日8時間勤務、1時間は昼休み)
18:30 家に着く
18:30以降 子供と遊ぶ~寝かしつけ。子供が寝たら自由時間

有給休暇の取りやすさ

好きな時に取得できます。月に1回は当たり前のように有休を申請していて、渋られたり、上司の顔色を伺う心配は一切ありません。時には、土日に有休を3日~5日くっつけて、自主的な大型連休で家族旅行に行く人もかなり多い印象です。

仕事は一人で進めているわけではないので、休みに入る前に仕事の調整は済ましておく必要はありますが、そうした調整がしやすいのも研究部門の良さだと思います。研究職では、納期が数日という仕事は滅多に入ってこないため、休みの前に予定を前倒ししておけば十分対応できます。

研究も私生活も充実させたい欲張り博士。某国公立大学で博士(Ph.D.)を取得したのち、大手メーカーに就職。大学院では日本学術振興会特別研究員の使命を全うするため、筆頭著者と共著の論文を合わせて10本を発表し、学会受賞6件を獲得。学生時代からお金の大切さに思考を巡らせ、FPや簿記、税金の勉強に励む。株で真面目に資産運用中。

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