志望度が高い企業Aより先に、他の企業Bから最終面接で合格をもらいました。企業Bから、内々定を承諾するか辞退するかを決断してくださいと言われて、悩んでしまった経験談です。
〇この記事で解決したい疑問
・内々定は承諾していい?
・承諾の回答を待ってもらうのはあり?
・教授の推薦書は提出していい?
博士(Ph.D.)を取得し、大手メーカーに就職した、ジン博士です。
本記事は、上記の状況で困惑した私が、どう対処したかを紹介します。
私自身も、内々定を承諾するなら「承諾書」や「大学の推薦書」の提出を期限付きで求められたことがありました。
第一志望ならば、承諾して内々定を貰ってしまえば就活終了です。
本記事で前提としているのは、最終面接で合格した企業が第一志望ではない場合です。
まだまだ就活を続ける予定のあなたが参考にできる記事を書きます。
内々定までの流れ
まず、一般的な企業の内々定までの流れは次の通りです。
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 口頭での承諾
- 書類での承諾書の提出(場合によっては大学の推薦書も同時に提出)
- 内々定
最終面接の合格通知
最終面接に合格すると、電話が鳴って、
私たちと一緒に働きましょう!私たちの提案に承諾していただけますか?
という連絡が来ました。ここで私は、
承諾をしたら他の企業の選考は続けられないのでは?!でも承諾をしないと内々定は貰えない。こういうときはどうするの?
と悩みました。
立ち振るまいフロー
私はOBOGの先輩や大学のキャリア支援課に対応を相談して、下記の立ち振る舞いが自分なりにベストだ、という結論に至りました。
フロー1. 承諾を待ってくれるか交渉
まずは正直に他社の選考が終わってないことを伝えて、承諾の回答は待ってもらえませんか?と相談しました。
将来のキャリアをしっかり考えていることを説明し、納得して就活を終わらせることは私にも御社にとっても最善であることを伝えました。
ほとんどの企業様は、合格させた私のことを気に入ってくれていて、多少の期間は待ってくれました。
このときに気を付けたのは、期限はこちらから提示するという点です。
今後入社する可能性もある企業に対して、失礼な行為は取るべきではなく、学生の立場と言えども、最低限の社会人的なマナーは必要だと考えました。
そしてより志望度の高い企業から合格を貰ったら、辞退の連絡を入れればOKということです。
このパターンで済むのが理想的です。
1ヶ月以上先まで第一志望の結果が分からない場合は、余裕のある企業でもさすがに待てませんと言われました。
その場合は次のステップです。
フロー2. 承諾して内々定承諾書も提出
時期が先過ぎて第一志望の結果まで待ってもらえない場合には、承諾をしてしまうのが現実的です。
承諾書も求められたら提出しました。
そして、承諾した上で、より志望度の高い企業の選考を続けます。
承諾したら、もう辞退できなくなってしまうのでは?!
承諾書には、「今後、自身の都合で内々定の辞退はしません」と書いてあるし…
と迷った私は、所属する大学のキャリア支援の職員さんに相談したところ、
内々定の承諾書に法的な拘束力はないので、心配はありません。
学生さんの職業選択の自由は、大学としても守るつもりです。
との回答を貰いました。
「内々定承諾書」に法的な拘束力はありません。
内々定の学生から辞退されるのを防ぐために、企業側が形式上取り入れている書類ということです。
よって、承諾書内で「辞退しません」と約束させられたとしても、志望度の高い企業から内々定を貰ったら、先の企業は辞退することができます。
下記のリンクに、朝日新聞デジタルの分かりやすい記事を引用しました。是非、参考にしてください。
「朝日新聞デジタル Q.内々定をいただいたのですが、「内定承諾書」を出すように言われました。サインしても大丈夫でしょうか。(2018年6月6日)」
したがって、まずは一つ内々定を貰うためにも、承諾書を提出してしまってから、本命の企業の選考に臨みましょう。
フロー3. 推薦書は提出しない
承諾書を提出する際やそれよりも前(最終面接前など)に、大学の推薦書を提出するように求められることが多々ありました。
自由応募にもかかわらず、選考の後半になって推薦書の提出を求める行為は「後付け推薦」と呼ばれています。
後付け推薦については別の記事にしたいと思いますが、問題として認識されています。
私は後付け推薦に対しては、毅然とした態度でお断りしていました。
推薦応募に切り替えませんか?推薦書を提出していただけませんか?
私は当初、自由応募でエントリーさせていただきました。よって、推薦書は提出しません。また、私の大学は〇〇月まで推薦書の発行はできませんので、いずれにせよ自由応募のまま選考を進めていただきたいです。
私の大学では、推薦書を提出した企業の辞退はやめてください、と言われていました。
後輩に迷惑がかかるためです。
したがって、頑として推薦書を提出することは断り続けました。
実際にこの対応でも、私の場合は財閥系大手メーカーから内々定をいただきました。
あくまで面接の中身で勝負です。
後付け推薦書を提出しないと内々定は出さないような、余裕のない企業はこっちから願い下げだ、くらいの意気込みで最終面接に挑んだのを覚えています。
後付け推薦対策として、通常の推薦書とは異なる書式を用意したうえで、辞退可能な推薦書を大学として用意しているところもあるようです。
詳しくは所属する大学や就活担当の先生に聞きましょう。
番外編
その他に大事だと思ったことを共有します。
大学のキャリア支援課に相談
立ち振る舞いのフローとは別ですが、大学のキャリア支援課に相談したことはかなり大事でした。
本ブログのようなインターネット上の情報を収集するだけでは拭えない不安を、一瞬で解消してくれます。
大学のスタンスはどうなのかをはっきり知ることで、自信を持って立ち振る舞うことができました。
最も良くないのは、妥協して就職を終えること
内々定承諾書や後付け推薦の圧力に耐えかねて、本命の企業の選考を受けずに就活を終わらせるのは、本当にもったいないです。
最後には納得して就活を終えることが、実際に就職してからのパフォーマンスにも少なからずつながると思います。
本記事が、あなたの後悔のない就活を続けるための参考になれば幸いです。
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